おすすめのミステリーです。
| 鬼の棲む家 (集英社文庫 よ 14-15) 著者:吉村 達也 |
タイトルだけを見ると、どんなホラー話かなと思うでしょ。
私も本屋でこのタイトルを見た時そう思いました。
でも本の後ろに書かれている、あらすじを見た時即買い決定。
今や、とてもノンフィクションとして片付けられない内容でしたから。
ぜひ読んで頂きたい1冊なので、詳しい内容は言えませんが。
おおまかな内容は、新婚間もない妻が夫を電動工具で殺害してしまいます。
夫を殺害の背景には、度重なるDVによる衝動殺人であることが判明しますが。
この夫婦が住んでいた家は、近所で「呪われた家」と噂されていた。
妻が殺人を犯してしまったのは、この呪いのせいなのか・・・・・。
ところがこれはプロローグでしかありません。
本当の背景は呪いよりも、もっとおぞましいものがあったのです。
父親が事件解明と我が子の罪軽減に奔走しますが、やがて「鬼」の真の正体を知り愕然となります。
最後まで読むと「なるほど、やっぱりそうか」と唸ってしまいました。
幼児虐待やDVの恐ろしさを、この小説は懇々と説いています。
暴力を受けた者の苦しみ、助けてやれなかった者の苦しみが痛いほど伝わってきます。
それと家族から殺人者を出した一家の崩壊していく心理が見事に描かれていて、最後ま読めました。
ミステリーとして、最高の1冊だと思います。
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